千葉から雪山へ行くブログ

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【その2】『第二海堡』上陸編!これは参加して後悔しないツアーでした!!


皆さん、こんにちは!

前回の第二海堡上陸ツアーの上陸編です。

出発まででも中身の濃いこのツアー。島に上陸するともっと中身の濃いものが待っていました!

 

www.chiba-snow.com

 

 

出航してからは、東京湾のガイドを聞きながら島に向かっていきます。

東京湾は船の出入港が多いのでとても忙しい港のようです。タグボートが忙しく走り回っています。

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  湾の中でも、出航するとそれなりに揺れます。そして意外とかかる波しぶき。

ほぼ外なんで風も思いっきり受けて寒いです。ウインドブレーカーのようなものは必須!カッパを兼ねたものがあるとベストです。

 

船に揺られながらしばらくすると島が見えてきます。これが今回上陸する島か…!!っと船内が沸き立ってみんなカメラを構えますが、こちらは富津岬のすぐ先にある第一海堡です。

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第一海堡も東京湾を守る要塞の一つとして明治14年8月起工、明治23年12月に完成しました。こちらにも榴弾砲やカノン砲などが配備されていたのですが、第二次大戦後にGHQに多くを破壊されてしまい、現在は何もないみたいです。

いろいろ破壊されてしまったため、島の状態も危ないので立ち入り禁止になっているみたいですね。残念。

 

そのまましばらくすると見えてきました!

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こちらが今回の目的地、第二海堡。船内が沸き立ちます!

完全な無人島をイメージしていましたが、クレーンなんかも見えて意外と近代的な感じ?

 

いよいよ着岸!近くで見るとあきらかに人がいる感じです。

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ここからが本当のツアーのスタートです!

 

ツアーはガイド付きで安心!

第二海堡に上陸してからは 、複数の班に分かれてガイドツアーになります。

第二海堡のことなんて何も知らないですからね。安心、安心!

参加者はイヤホンマイクを渡されて、ガイドの方の声もよく聞こえるようになっています。

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まずは、着岸した波止場から。

第二海堡は北側にほぼすべての出入り口が固められております。すべては南側に防御を全振りするためです。

 

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こちらは波止場の横の燃料庫(だっけ?)海沿いのものはすべてアスファルトで防水加工がされています。当時のアスファルトはそれはもう貴重なものだったみたいです。

ちなみに左の施設は海上災害防止センターの消防演習施設で近代的な場所です。島唯一の車が置いてありました。

 

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ここから道なき道を登っていきます。舗装された道はないです。

草が生えているところを登っていくので、雨なこともあって足場が悪かったです。とはいえ、スニーカーなら問題ないと思います。 

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周りに生えている草木は99%すべて自生したもののようです。結構立派なものも生えているので驚きました。

 

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上に登っていきます。ここは中段あたり。

左側のレンガのところが壕(掩蔽壕・えんぺいごう)になっており、中に入れるようになっていました(今は入れないです)

 

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2006年ごろまでは自由に中に入れるようになっていた(というか管理されていなかった)みたいなんですが、危険なため現在は出入り口を塞いだとのこと。

それまでは船で自由に上陸できたみたいですね。釣り船が立ち寄って野宿などしていたみたい。

 

小口と長手が交互に来ているのでイギリス積みってやつです。ただのレンガではなく焼過レンガって種類みたいです。普通のレンガより高温で焼いているので、吸水率が低く密度が高いため、より耐久性があるものみたいです。

と言うことを解説してくれるので安心です!

 

さらに上には噂の灯台『第二海堡灯台』が!

 島の一番上まで登ると第二海堡のシンボル的存在の第二海堡灯台がありました。

ここはもちろん写真スポット。皆さん一斉に写真を撮ってます。 

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実はこちらの灯台は最初からあるものではなく、もともとはカノン砲があった場所に立っています。

灯台自体は、第二海堡が東京湾の真ん中あたりにあるので、周辺海路の道しるべとしても重要な役目を果たしています。

 

このツアーが始まるまではこの灯台へのアクセスは非常に厳しかったので、近くで見られるだけでもすごいことだとか。f:id:chiba-snow:20201024234119j:plain

砲台跡の説明。砲台のあった場所はとても立派。これでもだいぶなくなってしまったみたい。

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いろいろ残っています。立派なコンクリート。固そうです。

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下から見ると砲台が並んでいた様子がよくわかります。

100年以上も昔に造られたコンクリートですが、当時のコンクリートは鉄筋技術がなかったもののかなりの強度を誇るようです。粗粒なセメントで造られていて、現在よく見るようなコンクリートとは違うのがよくわかります。

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その近くには貴重な当時のレンガが!桜花章の刻印が押捺されたレンガはレアもののようです。

 

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島の周りは護岸工事がされて近代的な感じ。

 

島の中心にはソーラーパネルも設置されていて更に近代的です。

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現在の島の電源は太陽光発電で賄われているようです。それまではエンジン式の発電機で発電していたとのこと。

島には消防演習施設が設置されているので、そこなどの電気に使用されているみたい。結構人の往来がありそうです。

 

最後に中央部砲塔を見学してツアーも終了。

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この島で一番有名な遺跡みたいです。松田優作主演の「蘇る金狼」と言う映画のロケ地にもなったところのようです。残念ながら1979年公開の映画と言うことで全く知らないですが…。

ただ、79年当時の第二海堡の映像が見られる貴重な資料と言うことで、当時は現在と違ってもっと多くの遺跡があることがわかるのだとか!

現在は震災や風化の影響で危険なものはすべて撤去した後なので、かなり変わっちゃっているみたいですね。

 

いろいろ観察して船まで戻ります。

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島では正味一時間くらいの滞在でした。雨が本降りにならなかったのでまだましでしたが、結構濡れました。できれば晴れているときに行きたいですね。

 

 

帰りの船の中でもまた、東京湾にまつわるいろいろな話を聞いて飽きずに帰れました。

でも周りの人みても結構お疲れの様子。

そりゃ、雨の中ずっと歩いていたら疲れますよ。

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船の方は、横須賀の方の猿島ツアーなどもやっているツアー会社のようで、いろいろ話をしてくれました。

東京湾には24?の島があるみたいでその一つが第二海堡なんですって。東京湾にそんなに島があるの知らなかったですよ!

それ以外にもアクアラインの解説や、東京湾の海路の解説など知らないことも多く話してくれて話がとても面白かったです。

 

以上、第二海堡の 紹介でした!

全然知らない状態から参加しましたが、非常に面白かったです!こういう遺跡巡りツアーなどは好きなのでまたいろいろ参加したいですね。

今後はもっと観光資源化していくようなので、ずっと見るチャンスはあるとは思いますが、そのためには本来の姿からはかけ離れていくだろうってことです。

 

決して安いツアーではないですが、次は晴れているときに参加したいですね!