皆さん、こんにちは!
今回は前回のアクアライン裏側探検の続きです。
アクアライン裏側探検でいよいよ地下の非常設備に潜入。ここからが本番ですね。ワクワクです!
アクアラインに第3のトンネル?
地上からまず入っていきますのはアクアライン第3のトンネル。
海ほたる側から見ると、アクアラインに上下線の車道がありますが、この横に実はもう一つトンネルがあるんですよ!!
アクアラインの臨時駐車場から延びる、この空間。中はだだっ広くなっていて、薄暗い中に照明が等間隔で並んでいます。
このトンネルは何なのかというと、もしもアクアラインの利用者が増え、現状で対応できなくなった際の将来用の車道になる予定の空間とのことです。利用者が増えたら、ここからトンネル掘るんですって。
現状は、アクアライン800円効果で利用者が増大したとはいえ、まだ余力があることから、こちらの通路を利用することは検討していないとのことです。
そしてここを奥まで歩いていくと、地下へ降りる通路があります。ちょうど車一台分降りられるくらいの通路。照明効果もあって映画のワンシーンみたいです。
何かあった時に地上から車両が降りる際はこの通路を使うみたいです。結構狭いですよここ。
そしてさらなる地下へ降りていくと頑丈そうな扉が。
そうです。ここを抜けるとトンネルの真下の非常用通路へ行けます。ハリーポッターもびっくりの秘密の扉です。
最近テレビなどで見た方は知っていると思いますが、非常用通路部分は正圧になっております。非常用通路に火災などの際に吹き込まないようになっているんですね。
吹き流しをかざしてみるとこの通り。真横になるので風速10m/sくらいあるようです。
実際に出口に近づくと風の流れを感じることができます。
では扉をくぐってさらなる奥へ。
扉を抜けるとこんな空間。下り線の通路とつながっています。
これは…薄暗くて何となくゾンビが出てきそうな感じ。絶対何か潜んでいます。
その奥にはもう一つの分厚い扉が。
この奥が今回の見学場所の、上り線の地下通路です。今回の終着地点です。
非常用地下通路には何がある?
ようやく非常用通路に入ることができました!
コンクリート打ちっぱなしの無機質な空間。すでに海よりも深いところにあるこの地下通路には、真上のアクアラインを走る車の走行音が分厚いコンクリートのどこか奥から聞こえてきます。
この空間は地下にありますが、地下空間独特のかび臭いムスッとした空気などはなく、別に普通の空間です。もしかしたら廃ガスのにおいとかあるんのかなとか思ってましたが、そんなことはありませんでした。
奥に向かって歩いていくと明かりが。地上が見えたぞー!
ってわけではなく、今回の見学の所です。
ここで改めてパネルでアクアラインの紹介を、現在地の説明を聞きます。
現在いるのは海ほたるの地下の通路。今いる場所は海面下18mですって。深いですねー。
海ほたるからは2本のトンネルで、風の塔の真下を通って川崎まで続いております。その部分の非常用通路ってわけですね。
トンネル内は海ほたる~川崎まで33か所に区切られていて、300mごとに避難出口があります。今はその1番最初にいるみたいです。
避難出口にはどんなものがあるかというと…
まずは高速道路部分からの避難出口。高速道路横の非常口を開けると、このシューターから避難通路に出られるようになってるんですね。
誰もが使えるように滑り台になっています。
1番避難口にはただの滑り台だけではなく、滑り止めのついた滑り台があります。
こちらのものは非常時に、救助が登っていけるようにするために滑り止めがついているとの頃です。
その横には消火設備。水と消火剤の管です。
まだ、アクアラインでは幸いにもこちらの設備が活躍したことはないとのこと。
非常時はこちらを持って先ほどの通路を登っていくんですかね。
非常用通路にはもちろん非常電話があります。無料です。
これがテレビでやっていたやつですね!
故障・事故・救急・火災とアイコンになっていて、そのボタンを押せばすぐに管制センターにつながるようになってます。
そして、この通路。ただの非常用通路ではありません。緊急時はこの狭い通路を消防車が通るんですよ!
ここを通ると5km弱先の風の塔までUターン不可です。週に1回、点検を兼ねて車で走っているみたいです。
ここから5km歩けば風の塔に出られるんですね。風の塔も見てみたい!
そして地上へ!しかしここに最大の難所が…!!
避難通路の見学もそこそこに地上へ向かいます。地下空間ともおさらばです。
ここからが今回の裏側探検ツアーの本番です。地上に出るための非常用階段は120段!この階段を登らないと無事に地上へはたどり着けません!!このツアー最大の難所。
アクアライン裏側探検の唯一の応募要件が、この階段を登り切れることっていうくらいの難所ですよ!!
みんなでえっちらおっちら登ります。120段は7階建ての建物程度みたいなのですぐですよ。すぐ。(ゼーゼー)
無事、地上へ帰還しました!もとの説明会場につながってたのね。
非常設備はここまでで、この後は海ほたるの地上設備の紹介です。
全部で1時間30分のツアーですからまだまだ長いですよー!
地上にあるシールドマシンを知ってる?
地上に戻りましてもゆっくりと休む暇はないです。今度は海ほたるの地上にある施設の紹介です。ボリューム満点ですよ!
まずは、海ほたる1Fにあるシールドマシンのレプリカの見学。
海ほたるの1Fにレプリカがあるんですが、皆さん知っていましたか?
このモニュメントは、実際に掘削で使ったシールドマシン相当のものに、当時の刃をそのまま取り付けているとのこと。でも、近くでよく見ると刃が新品じゃない?
実は、アクアラインの施工当時、東京湾の地盤はとても軟弱であったため、5km近く掘っても刃があまり摩耗しなかったようです。専門家の方曰く、もう一度使えるくらいまだ刃が残っているんですって。
こちらの裏側にはこちらのシールドマシンのモニュメントや、風の塔の設計を行った澄川喜一氏のサインがあります。裏側まで覗いてみてください。
最後はアクアラインオリジナル消防車の見学
シールドマシンを見たら、アクアライン裏側探検も残すところあとわずかになってきました!
最後は、アクアライン仕様の消防車の見学です!
アクアラインで車両火災等が起きたら、もちろん消防車が駆けつけるわけなんですが、先ほどの地下の非常用通路では狭すぎて普通の消防車は通ることはできません。
そりゃあ、地上で見る普通ポンプ車なら幅2.3mもあるからあんな通路を通ることできないですよ。
こちらの消防車は写真だとわかりにくいかもしれませんが、めちゃめちゃ小さいです!
2トントラックよりも一回り小さいくらいでしょうか。
アクアラインの消防車は車両の大きさを抑えるため、水槽を積んでいなかったり、車高を下げていたりと特殊な使用になっているとのことです。
こちらの車両は2台目の消防車ってことですが、現在までアクアラインでこの3台がそろって出動したことはありません!
実績としては向かって右のレスキューが、トンネル内の事故の際に動いたのみで未だかつてトンネル内で車両火災等で出動はしていないということでした。
ちなみにこの海ほたるの管轄は、木更津の消防局。事故が起こったらアクアラインで来て、必要であればここから乗り換えて向かうようです。
下り線の管轄は、川崎の消防局なんですって。
裏側探検は☆3つです!
いやー、裏側探検は面白かったですよ。ふだん、入れない場所に入れるっていうのは良いですね!
最近では、修学旅行や企業の見学などでも人気があるようで、割と団体の予約があるみたいです。
ちなみに、こちらのHPには、一番最後に『9.管理棟内に戻り、記念品をプレゼントします。今日の探検記念として、お持ち帰りください。』と書いてあります。
これ、結構楽しみにしていたんですよ!
船橋のサッポロビール園に行ったときは、最後のお土産が佐々木ガラスのグラスだったし、このように書いてあるくらいなのできっといいものがもらえるんだろうなって。
何がもらえるかは実際に行って確かめてくださいませ。
きっと良い土産話になると思います(笑)
今回はこんなアクアラインのお話でした。
皆さんもぜひぜひ行ってみてくださいませ!!